海外留学に行く際、住民票は抜いていくのか、また、留学中に税金を支払う必要があるかについて詳しく説明していきます。
海外留学に行くには、住民票を抜く必要がある?
まず、「住民票を抜く」と言うことは、正確には海外転居届を提出することです。
日本国内でも、引越しする際住民票の異動の手続きを行いますが、海外に引っ越す際も同様に手続きが必要になります。
海外転居届を提出する必要があるかどうかについては、基本的に、一年以上留学する場合のみになります。
一年以上、海外留学する場合は海外転居届を提出する必要がありますが、基本的に一年未満の短期留学に行く場合は、海外転居届を提出する必要はありません。
海外転居届の手続き
海外転居届に必要な書類は下記の通りです。
・マイナンバーカードまたは、住民基本台帳カード
・印鑑
住民票を抜くメリット
住民票を抜いて海外留学に行く主なメリットは、下記の通りです。
税金の支払い義務がなくなります
住民票を抜いて行くことで、本来支払い義務がある住民税・国民年金等の、税金の支払い義務がなくなります。
国民年金の支払いを辞めたらどうなるか?
住民票を抜くメリットとして、国民年金の支払い義務がなくなると述べましたが、国民年金の支払いを辞めることはデメリットもあります。
住民票を抜くことで日本移住者ではなくなるため、支払いの義務もなくなる一方で、国民年金第1号被保険者も失い、遺族基礎年金と障害基礎年金の受給資格も失います。
国民年金だけ支払う
海外在住中の国民年金任意加入制度に加入する方法で、海外留学中でも保険の適用者のままでいることができます。
加入したままでいれば、将来受け取ることができる国民年金の支払いも減りませんので、安心して留学に行くことができます。
まとめ
将来的に海外に永住するつもりで留学に行くのか、将来は日本に住むのかによっても国民年金をどうするべきなのか変わってきます。安心して留学に行けるように、しっかり計画を立てることをおすすめします。税金や年金の関する手続きの詳細は、お住いの市区町村の役場に問い合わせしてみて下さい。